写真は110平方インチの（1）ショートスイング、（2）ライトウエイト、（3）パワーラケット。この手の設計にはおおきく2種類あって、スイングウエイト値の解釈が異なる。買ったからには分かっておかないと、非常にマズイ。ストリング選択、すなわち人選びを間違えたら、人間の表現に関する才能とチャンスは一回で腐ります。（4）以降のラケットの欠点を補うには、ストリング選択と施工に合わせて、オーナーの知識の質。
弊店がオーナーに提供するスイングウエイトは活用価値大。手間の大切さとレベルの高さをご承知のお方は納得済み。日本のテニス小売市場では、正しいやり方と丁寧な仕事は馬鹿にされる。良いものを評価する消費はダサいとされる伝統がある。丁寧で責任ある思考を見下す土壌は反知性主義。手渡すものにここまで手間を掛けるのは、商売人には不可能。動機なし、関心なし、ひたすらチャラく薄っぺらが双方の好み。真面目で高難度の仕事は、人件費を考えたらカネ儲けにならない。需要がないから丁寧な仕事は生まれない。

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「ヒトと同じ考えで、同じコトバを喋り、同じモノを買っておけば、失敗があっても心配がない」という国内テニス消費者特有の心理は、スイングウエイトの間違った使い方を生み、コートで自分未満を晒す原因になる。