自転車のカゴに死んだラケットを差して住宅街を流している人々。日本固有のテニス亜種行動です。ラケットが死んでいることに無自覚で、ドヤ顔が特徴。彼らの心の支えは、「みんなと同じ行動をしている」という無根拠の安心です。

コロナ前と同じようにテニスを消費しており、コロナが終われば元に戻るという幻想の中で暮らしています。世界でおそらくは日本人テニス愛好者だけが見ている夢の世界。リターンテゥーノーマリティー（＝元どおりに戻る）を信じているからドヤ顔なのです。

死んだラケットを運ぶことが勝者の条件だなんて、どれだけ洗脳されたら、ここまで救いようのない奴隷になるのか。無自覚無関心が彼らのテニスモットー。「冷笑の混じったドヤ顔」と「死んだラケット」が証左です。（関連記事：お客様の声「脳が湧いとる奴ら」）

死んだラケットを運ぶヒトたち

駅で、歓楽街で、通学路で、死んだラケットを運ぶヒトを、あなたは今日見ました。科学的な裏付けと合理性を持たない標語を、マーケティングテクニックで刷り込まれて、洗脳の中で買い物をします。殺してもらったラケットを背負った学生が、与えられたジョーシキを疑いもせず、同じ口調と、同じ表情で、標語を唱えます。社会人が、通勤電車で、学生と同じ夢を見ます。死んだラケットに尊厳を与えず、もっと損傷しようと、引き摺り回します。