『俺、何でも知ってるよ』。そういう態度の庭球男は、なぜか日本に沢山います。本場には、そういう軽薄で小狡いのが余りいないのに、なぜだろう？　・・・・考えても無駄です。考えるだけ損なのですよ。なぜなら、日本でテニス亜種を趣味にする人たちは、「知ったかぶり」だからです。

「庭球男」の特徴は、「自分の仕事のジョーシキ」をテニス趣味にそのまま当て嵌める」です。一般人が楽しいと思わない仕事を、命令を受けて効率でこなしているので、ある程度以上の高額収入があります。そういう意味ではマシーンとして有能なので、テニスも同じように処世術で何とかなると確信しています。彼らの知ったか演技は、表情と言動に表れています。

「お金儲けのジョーシキ」をテニス趣味に持ち込むから、「ガットは銘柄さえ押さえておけばどこで張っても同じ」と言います。自分自身が仕事を「処世術」でこなして報酬を得ているからです。当然、店に来る時に態度がデカいです。何か自分が知らない知識を学ぼうとする意思がありません。何でも知ったふりをしますし、相槌がわざとらしいです。

何かと、ステータスとか、見かけを気にします。そして、武士にとっては刀のラケットについて、とても軽く考えています。ネットで適当に販売店を選んで、あとは値段で買って、飽きたら売り飛ばす。今の日本は、ローマ帝国で確立されたパンとサーカスの分断統治ですから、経済格差が戦後で最も開いて来ており、貧乏人が2割から3割くらい。その3割に、飽きたラケットをネットで売り飛ばす考えなのです。貧乏人はお金がないので、新しめのモデルを転売サイトで見つけて飛びつきます。

残念なことに、買い手が知性を使わないので、知ったかの経済的勝ち組が売り飛ばすゴミを買ってしまいます。味を占めた「庭球男」たちは、転売を繰り返す。どーせ、買った時のガットとガットはりはクソですから、ラケットの本質、すなわちTENNISについての真実は遠ざかるばかりです。

結果、庭球男には、LUXILONの本当の姿、効能は分かりませんし、自分の言葉で説明するなど出来ないのです。ただ講釈するのみ。それがTENNIS文化不毛の地で、テニスらしきことを趣味にする悲哀です。

処世術でテニスなんてどーにでもなるよ。ラケットに消耗パーツなんてねえよ。ガットなんか銘柄で買えばいいんだよ。ジョコだってオーサカだって、俺らがネット情報で追いついてテニスの考えは同等だよ。俺らは、目が肥えた上級テニス愛好者だよ。チャラいのがテニスだよ。何でも処世術でやっつけちゃうよ。世の中カネだよ、行政権力とカネでどーにでもなる。テニスなんぞ、チャラさとカネでひっぱたけば、どーにでもなる。・・・・庭球男たちの知ったかも、ここまで行くと近代への挑戦です。